KAG は Kirikiri Adventure Game の略です。吉里吉里でアドベンチャーゲームやノベルゲームを作るためのスクリプトです。
KAG それ自体は、吉里吉里が理解できる TJS
(2) スクリプト言語で書いてありますが、KAG が理解するファイルは、シナリオファイルという、文章中に「タグ」(指令) を書き込んだテキストファイルです。
シナリオファイル作りは、テキストエディタ上での作業が主となります。敷居はすこし高いかも知れません。しかし、たとえば、HTML をテキストエディタでじかに書くことのできる人であれば、すぐになじめると思います。
標準で用意されたタグのみを使用してもそこそこのことはできますが、KAG 自体が TJS スクリプトで書いてあるため、これを改造したり、またはシナリオファイル中に TJS スクリプトを書き込んで直接吉里吉里本体に働きかければ、より別の動作や別の機能を拡張する事ができます。これは 吉里吉里/KAG の大きな特徴の一つです。
Note
KAG 3 以降に対応する吉里吉里本体は 吉里吉里2です。吉里吉里2は吉里吉里1に似せてほぼ1から作り直した吉里吉里で、それに伴い KAG も新しく書き直したものが KAG 3 です。KAG 3 は KAG 3 未満の KAG とシナリオレベルでの互換性を持っていますが、KAG 3 未満のプロジェクトを移植する場合はいくつかの注意点があります。
KAG 3 未満からの移植と KAG 3 での新機能 をご覧ください。
Note
吉里吉里本体は TJS というスクリプト言語を解釈することができます。その TJS というスクリプト言語で書かれた KAG は、KAG 用に書かれたシナリオファイルを解釈することができるという構造になっています。そのため、ここでは、とくに KAG に限定して物事を言うときは「KAG」と、また吉里吉里本体に限定して言うときは「吉里吉里」、また両方に関わることであれば「吉里吉里/KAG」という言い方をすることにします。
また、TJS スクリプトと KAG シナリオの区別を付けるため、TJS スクリプトを記述したものは「スクリプト」あるいは「スクリプトファイル」、KAG シナリオを記述したものは「シナリオ」あるいは「シナリオファイル」という言い方をすることにします。